Complete text -- "阪神淡路大震災10年"

17 January

阪神淡路大震災10年

阪神淡路大震災から10年が経ちました。
街はきれいになりましたが、まだまだ人々への影響は計り知れないようです。

私も尼崎市で震災に遭い、当日は電車が動かないので午後から事務所あった神戸市東灘まで、自転車で様子を見に行きました。行く途中全壊の建物がつぎつぎ目に飛び込んできて事務所に着いた時には愕然としました。事務所が入っていたマンションの1階が無くなっていました。近隣の家屋は道路に飛び出し、死傷者多数出ていました。着いた時刻が夕方でしたが、近くの病院には負傷者が未だに閉じ込められて、余震の中救出作業が続いていました。
事務所の様子をうかがったあと帰路につきましたが、国道2号線は人の列が大阪に向かい伸びていました。自転車にも乗る事ができずに夜遅くに帰り着いたのを覚えています。

事務所は全壊で2〜3ヶ月間仕事がありませんでした。しばらくは、震災の被害状況を把握するために、ボランティアで街を歩いて調べて回りました。徐々に仮設住宅が建ち始めたころから、復興住宅の設計で昼夜とわず図面を描いていました。気持ちも高ぶっていたので、必死に仕事をしたような気がします。復興住宅も量的に満たされてきたら、今までのリバウンドで仕事が激減。
私も勤めていた事務所を辞めて、自分で仕事をするようになって今に至っていいます。

人によっては被害の程度は違い、人それぞれ10年間だったと思いますが、心の復興まだまだのような気がします。自然災害が多発して昨今、あの時の教訓を生かして日々過ごそうと思いました。
23:00:00 | sonoda | | TrackBacks
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